私は現役時代、受験に失敗して日東駒専レベルの大学に通っていました。しかし、早稲田への思いを捨てきれず、夏休みを過ぎた頃から勉強を開始しました。
受験勉強期間が半年と、非常に短かったものの、スタンダードな英語勉強法で早稲田に合格できました。学部は本キャンのどれかで、複数学部に合格しています。
スタンダードな勉強法とは、単語、熟語、構文、文法をしっかり押さえ、英文を暗記したうえで過去問で長文対策を行う、というものです。
テクニックや運でなんとかお茶を濁すのではなく、基礎固めをしっかりしました。
ですが、効率の良さを日々追求していました。
今回は、その基礎となる単語・熟語・構文・文法についてお話します。
受験生の方には、「基礎」というものはただひたすらに「暗記事項」なのだという事を知ってほしいです。
ちなみに、「受験に暗記が必要」という事が良く言われるのを受験界ではよく聞きます
が、その具体的方法が提示されていないことが問題だと思うというのは以前の記事で述
べました。
多くの偏差値60くらいの受験生までも「暗記」が何かわかっていないと思います。
実は現役時代の私がそうでした。
「覚えるまで復習する」「何も見なくても思い出せる」
文字通りですが、なかなかその中身、あるいはやり方に気付けないのではないでしょうか。私の勉強法ではこれを意識しています。
英単語、熟語、構文
後述する文法も併せ、ここの知識がないと受験英語は始まりません。
「英語を使う」という意味で実践的ではないと思うんですが試験に出るので仕方がありません。
ここは大部分がTOEICの初期段階の学習法と被ります。
英単語ターゲット1900
単語帳は、十分な数の単語があり、英単語と日本語と例文が載っている伝統的なレイアウトが好きなのでターゲットにしていました。
まあ、なにより、カバーを外すとスタイリッシュな点が好きで使っていました。気になる方は本屋などで見てみてください。犬のだっさいカバーとギャップがあります笑
単語帳は好みなので、見た目が好きなやつ、使ってて覚えやすいと感じるものを選ぶといいです。
どんな単語帳を選んでも一緒で、覚えられるかどうかが肝心なので。
英熟語・構文については十分な数が網羅されていて、どの本屋でも目立つ(オススメされている)のがこれ、というだけの理由です。
今はもっとスタイリッシュだったり使いやすかったりするものもあるのかな?
まあ熟語1000、構文300弱、と覚える量多くもないから負担ではないです。
体感で、英単語、構文は全て暗記、熟語に関しては7~8割は覚えた感じです。
といっても、構文は後述する700選と結構重複するので、解体英語構文で暗記したと思えるものと半々くらいですかね。
これらの勉強法は殆ど同じです。
暗記です。初めは1日あたり200単語(200熟語、50構文等)見ていきます。単語の意味を赤シートで隠し、英単語を見て意味が思い出せるかチェックしていきました。
暗記しているかどうかのチェックなので1単語あたり2、3秒で次に進みます。
できなかったものについては隣に「正」の字を一画ずつ書いていきました。(画線法とは)
アナログかもしれませんが、場所を取らずに正誤チェックができるのでいいですよ。

復習
次の日以降の復習では、チェックした単語のみ見ていきます。
またできなくても、チェックはしません。チェックは1周に1回までとします。
復習方法ですが、多すぎると復習しきれなくなるので、前日から数えて600~1000単語くらいまでにしておきましょう。
例
復習2日目→1~400単語を復習
復習3日目→1~600単語を復習
復習4日目→200~800単語を復習
ちなみに、私は復習が1番嫌いで、国語が1番好きだったので、1日の初めに復習をもってきて、1日の終わりに国語をするようにしていました。(復習(3科目)→英語→政経→国語)
解体英熟語・英語構文について
解体英熟語・英語構文は、上述したチェック法で例題(英語穴埋め)を3周くらい解いて、若干合わないなと感じたので、それ以降は例文集の方の英文を見て日本語訳ができれば可としていました。
なお、日本語訳についても同じチェック法です。


勉強の後半段階
最初からできた単語については、次の復習で見ません。次の次の復習、とかたまに気分で確認します。
何周かしていくうちに、知ってる単語ばかりになっていき、回せるスピードが上がっていきます。
そういった場合は臨機応変に、に変えていきました。(200単語→1日500単語チェック等)
最後の最後まで覚えきれないもの
何度か(5周くらい)回して、単語をほぼ覚えきったな、と思った段階になると、10分くらいで単語の勉強が終わるようになります。
その段階になって、それでも覚えられない単語については、後述する700選の暗記法で例文暗記も並行して行いました。これで覚えられるはずです。
文法
これ1冊で十分です。
解説がしっかりしているのと、問題と解説が分離でき、○×チェックがしやすいので便利です。
1日20問でも50問でもいいのでとにかく分量を決めてわーっと問題を解いてから正解を見ます。間違ったものについては解答をしっかり理解しましょう。
また、これも上記のチェック法を使ってチェックしていきます。
知っていて正解した問題はもう二度と見ません。
勘で正解したものや、正解したけどちょっと怪しいなと思ったものは辛いですが正の字チェックを入れていきましょう。
これも1周目が1番辛いです。2周目、3周目とどんどん解くのが早くなっていきます。
文法も結局暗記なんですね。
これも、勉強終盤になってどうしても覚えられない、と思ったら例文ごと暗記してしまうのがいいです。
英語対策おわりに
以上です。大変な受験勉強ですが、半年も続ければ十分早稲田合格レベルに達します。
鍵となるのは毎日の復習です。
せっかく参考書を進めて行っても、1週間後に忘れてしまっていては現役時代の私のように合格は覚束ないでしょう。
思い出す作業を欠かさず行ってください。がんばってくださいね!
なお、半年という短い勉強期間の早稲田合格には、本記事で述べたような基本事項の地道な暗記作業は不可欠でした。
これらの基本事項を、即使えるレベルに高めてくれる参考書もあります。それが「700選」です。
それについても記事で使い方など解説しています。私自身、愛用していた参考書なので、よかったらご参照ください。
最近、アリサトさんの記事にハマってしまった者です。
私は今高校3年なのですが、夏休みは英語に関して全くの効果をあげられませんでした。そんなときにアリサトさんの記事を見つけて、新 基本英文700に興味を持ってしまいました。使うべきかどうか迷っています。ご返事、アドバイス頂けるとありがたいです。ちなみに、英語の偏差値は50前半くらいです。
>ヨシダさん
嬉しいです。ありがとうございます!
その話を聞く限りでは、700選を使うには少しだけ早いような・・・?という気がしました。
700選についての記事で述べたように、個人的には700選をうまく使うことのできる人はセンター英語で7割とれるレベルだと思います。現在ヨシダさんはどうですか?
英語の偏差値が50前半となると、基本的な英単語・英文法のインプットが不十分で、7割レベルにギリギリ達していないのではないでしょうか。
センター7割レベルを個人的な経験に即して言えば、具体的には、英単語帳を8割くらいは暗記したレベル/英文法のおおよそがわかったようなわからないような・・・というレベルです。
このレベルに達しているのなら十分700選に取り組めるレベルです。9月にどれだけ英語に勉強時間を割けるかにもよりますが、やる価値はあると思います。
もし達していないのであれば焦らずに、1度英単語・英文法のインプットに集中することをお勧めします。
ヨシダさんの詳細な実力がわからないので、ふわっとした返事になってしまいましたが、私見はこんな感じです><
参考になれば幸いです。
>アリサトさん
お返事頂きありがとうございます。
アリサトさんが言われたように700をやる前に英語を見直すことにします。
国語や社会は順調に伸びているので(ちなみに早稲田志望です)、英語の時間はたっぷりとれるのですが、英語の見直しと700が終わるにはどれくらいの時間が必要でしょうか?アリサトさんの体験からすると、どれくらい費やしましたか?
非常に回りくどい質問で申し訳ないのですが、ご返事頂けるとうれしいです。
見直し等にかかる時間はヨシダさんの現在のレベル次第・勉強進捗次第だと思います。
私に関して言えば、勉強開始時にはセンター7割程度とれていたので、英語の勉強は700選がメインでした。
単語・熟語・構文・文法には1日あたりそれぞれ30分ずつくらいかけていたと思います。
(毎日ノルマを課して勉強していたので時間は厳密にはかっていませんし気にしていませんでした)
「終わる」というのが何を意味しているかわかりませんが、「覚え終わる」「見直しをやめる」という意味であればそれは来なかったですね笑
この作業を入試の日までずっとやっていました。
大体覚えてきたな、と思ったのは勉強を始めて1か月たったくらい(10月半ば)でしょうか。あとは記憶の維持で、終わりは来ません。
(もし、センター7割レベルに到達するレベルを終わりだと言っているのなら、正直、単語帳をあらかた覚えてしまえば終わると思います。単語帳をあらかた覚えるには、集中が続けばですが、1週間くらいひたすら詰め込んでしまえば終わるような気がします。)
700選は1日20文暗記+復習で、1日あたり大体1.5h~3hほどかかりました。
単純計算では1ヵ月ちょっとですね。
毎日やって、10月頃には1周し終えていたと思います。
それ以降の復習は年内までは毎日やっていました。