こんにちは。受験生時代は国語が大得意だった東大院生ブロガーのミナトです。
本記事では、私が吟味して選んだ現代文単語帳4冊の特徴と難易度を紹介しています。
これを読んで、読者それぞれに合った現代文単語帳を見つけてもらうことを目的としています。
ご存知の方もいるかもしれませんが、大学受験の現代文では、知っているのとそうでないのとでは、文章読解に大きく差が開いてしまうようなテーマや語彙が頻出しています。(再頻出のものでは二元論、具体論→普遍化の論調など)
そういった差を埋めるためには参考書を使って勉強するのが最短ルートといえます。ここは英単語と似ていて、知らない日本語は覚えるより他にありません。
しかし、受験参考書は既に飽和状態にあり、現代文単語帳も例によって様々なものが溢れかえっています。
そこで、今回は受験期に現代文が得意教科だった私が直接書店に赴き、精査してオススメできると思ったものを紹介していきます。
この中から選んで勉強すれば現代文のテーマや語彙についてはカバーでき、現代文の読解力を向上させることができるでしょう。
目次
語彙力と読解力をつける現代文単語
語彙力UP★★★★★
読解力UP★★★★☆
- 万人にオススメ!語彙力・読解力を効率よくUP!
語彙量が多く、これ1冊で現代文をカバーできる1冊です。
更に、この本のいところは、ことばの意味を知った(インプットした)そばから問題文でチェックできる(アウトプットができる)優れた構成で、同時に文章読解力の向上も図れるところでしょう。

現代文キーワード読解
語彙力UP★★★☆☆
読解力UP★★★★★★
- ハイレベルな人が扱えば相当力が付くが、扱えるレベルにない人には無用の長物。上級者向けの1冊
こちらの本は語彙を増やすというよりも、読解の流れで定着させることに重点を置いています。
そのためか、頻出単語のみに絞られています。頻出テーマは確実に身につくでしょう。
また、Z会らしく、解説文、例文共に文章自体のレベルが相当高いので、既に現代文単語をある程度覚えていて、かつ読解にも自信のある人が更なるステージを目指してやる1冊といえますね。

単語帳というよりは、頻出テーマ・頻出語彙を確認できる問題集として捉えてもいいかもしれません。
生きる現代文キーワード
語彙力UP:★★★★☆
読解力UP:★★★★☆
- 適度な語彙、適度な読解とバランスのとれた1冊
駿台の評判講師が書いた語彙の本です。
文章読解をしながらテーマやキーワードを確認していくため、記憶によく定着すると思います。現代文キーワード読解をかなり易しく(優しく)した本という印象です。
難易度的には『語彙力と読解力をつける現代文単語』より少しだけ上ですが、やさしい解説や、練られた問題配置のため初心者でも不安要素なく取り組める1冊です。

この本が肌に合う人は、下記の読解問題集(同著者)も合わせて用いれば、スムーズにレベルアップできるでしょう。
こちらの読解問題集はまさに単語帳よりも少しだけレベルの高い問題なので、著者の本が肌に合うならステップアップには最適です。
ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20
語彙力UP★★★☆☆
読解力UP★☆☆☆☆
- 「二元論って何?」高1~2レベルの超初心者が現代文に取り組む前に確認すべき1冊
「あれ?レーティング(★の数)低すぎ?」と思われたかもしれません。
実際のところ、この本は語句の解説がメインで読解がほとんどないため、これを終えたあと実戦での確認が必要になるでしょうし、語彙自体も、この本のみではやや物足りない感があります。この1冊を理解暗記したら他の本もやるべきです。
しかし、この参考書は、今回紹介する参考書の中では、テーマやキーワードについて最も易しい説明がなされた本です。
まるまる数ページも割いてテーマや語彙についてやさしく記述がなされており、現代文について何も知らない人には足掛かりとなってくれるでしょう。

現代文や語彙によほど自信のない人にとっては、現代文を得点源に変える最初の1冊になってくれるはずです。
日本語チェック2000

語彙力UP★★★★★★
読解力UP☆☆☆☆☆
その名の通り、
2000もの語彙が掲載されており、参考書の中では最大の語彙力を手に入れられることでしょう。
悪い本ではないですし、実際私はこれを用いて受験を乗り越えました。
ただ、頻出でない語彙や受験対策上は必要なさそう(というか問題解いてて見たことない)語彙も多数載っています。
その上、2000という膨大な単語数はやる気を削いできます。また、語彙のチェックのみなので読解力は当然つきません。
そのため、受験に余裕が出てきた場合や学校や予備校の指定参考書だった場合、教養を向上させる一環として読む場合にのみ推奨します。
現代文単語帳まとめ
以上が、私がおすすめできる現代文単語帳になります。
万人におすすめできるのは、『語彙力と読解力をつける現代文単語』
次点で『生きる現代文キーワード』
高1~高2など現代文初心者には『ことばはちからダ!』
になりますね。
他の語彙集を既に仕上げ、よりハイレベルな読解力を目指す人には『現代文キーワード読解』
対象者のレベルによってオススメできる本も異なっており、レベルと肌に合った参考書選びが非常に重要になってきます。ぜひ参考にして勉強頑張ってくださいね!
語彙をつけたら現代文読解の勉強に移行しましょう。
古文・漢文の勉強もお忘れなく
現代文だけでは国語は半分の点数しか取れません。古文・漢文も得意にすることではじめて国語が得意だと言えます。