こんにちは。東大院生ブロガーのミナトです。
勉強において成果を出した方は当然、勉強で成果を出すためには何よりも復習が大事なことはご存知の通りです。
ただ、この復習作業、時にめちゃくちゃダルいのも共感されるところだと思います。
なんとなく、
- 1周やった段階でスイッチがオフになってしまう
- 復習作業においては、1度間違えたところや苦手な分野ばかりが残るため、だるく感じる
こんなところでしょうか。
しかし復習なくして学力向上はありえません。なんとか効率よく苦手な部分を復習し、身に付けていきたいですよね。
そこで今回は、今までの勉強で私が用いてきた復習方法をまとめてみました。
それぞれの復習方法にメリット・デメリットがあるのでうまく使い分けて、できるだけ効率的に復習していきましょう。
勉強の効率的復習①愚直に繰り返す
いきなり最も効率的ではないと思われるやり方から紹介します。
これは頭から順に何度も何度も「のぺーっと解いていく」やり方です。
スタンダードですね。
これいる?と思った方もいると思いますが、
勉強の「復習」について知らない人は、そもそもこれを知らない人がほとんどです。
1回解いて覚えられるのはギリギリ中学までの易しい問題まで。
どんな効率的な復習も、
何度も解く=復習
という図式が前提になります。
何度も、というのは際限がありません。覚えるまで、受験の日まで、です。
まずはこの型を抑えた上で、効率的な復習方法を模索していきましょう。
メリットはなんとなく覚えた・正解したものまでもを何度も復習できること
デメリットは1周を回すのにどうしても時間がかかること、絶対に間違わないようなレベルのものも何度も復習する必要があり非効率だという点にありますね。その結果勉強へのモチベが下がることもあるでしょう。
デメリット:時間がかかり、かつ非効率
勉強の効率的復習②応用愚直
これは1に効率を少し採り入れたものです。
たとえば問題集であれば1周目は1問ずつ頭からのぺーっと解いていきます。ここまでは1と同じですね。
→ここで、一旦不正解だったもののみを解きなおす作業を入れます(※)
→もう1度頭からのぺーっと解いていく、この繰り返しです。
愚直法に、一旦間違えたもののみにスポットライトをあてて覚えるという行程(※)を加えるため、暗記効率としてはこちらの方が上でしょうか。
メリット:間違えたところ、苦手なところについて、1よりも効率的に覚えられる
デメリット:1よりも更に復習に時間がかかる
なお、1日で1周できなくても、次の日に前日の復習をすると定着率が全く違ってきます。
有名なエビングハウスの忘却曲線の理論に従うという事です。
具体例:単語2000語を覚えようとしたが、1日で1000語しか進まなかった
→2日目には、1-1000語の間違ったところを復習→終わってから続き(1001語以降)にとりかかる
どの復習法を使おうとこうすることが望ましいのですが、他のだとなかなか難しいです。
一方でこの応用愚直法においては、
間違ったところのみを一旦復習する→2周目の量が少ない=復習量が少ない、という性質上、エビングハウスの忘却曲線に従った効率的な復習がしやすいのが特徴です。
勉強の効率的復習③ライトナーシステム
これはggるとWikipediaや様々なブログで詳しく解説されていますが、非常に効率的な勉強法です。
簡潔に言えば「問題を解いて、毎回数字をふっていき、その数字に従って次周以降復習頻度を変えて解く」というものです。
問題集や単語帳を解いていて、何度も正解して、「さすがにこれは100回解いても100回正解できるor1年後に解いても同じように正解できるな」と思うような問題が出てくると思います。
そういう問題に暗記時間を割くのは時間の無駄ですよね。ライトナーシステムに従って数字を割り振っていけば、こういった問題は復習頻度を大幅に下げられ、苦手分野の暗記に集中することが出来ます。最も復習時間が少なく済むのはこの勉強法らしいです。
反面、苦手分野ばかり向き合うことになるため、勉強のモチベが削がれる可能性もありますね。
あと、エビングハウスの忘却曲線を基に作られた復習法のためか、次の日に復習することを前提になっています。そのため、1周に何日もかかるような勉強(問題集)には不向きかもしれません。
更に、単純に毎周正解・不正解に関わらず数字を変えていかなければならないので、数字を割り振るのがメンドいです笑
メリット:復習時間が少なく、最も効率的かも?
デメリット:苦手分野ばかり解かされるため勉強のモチベが上がりにくい
1日で1周することを前提にしている(?)から1日でこなせない量の勉強には使いづらい
数字を振っていくのが面倒
このようにデメリットも多いこのライトナーシステムですが、単語帳などの簡単な作業には向いていると思うので、試す価値はなくはないと思います。
勉強の効率的復習④正の字チェック法
解けないものを集中して覚えるという効率重視の勉強です。
1周目に解いていき、誤ったら正の字を一画書いていく
→次の周回では正の字が入ったもののみを解いていき、正の字を一画書いていく
→更に次の周回では正の字の画数が多いもののみを解いていく
という繰り返しです。
私は大学受験でこの勉強法を用いていました。
(以下の記事をはじめとして紹介してきました。)
この勉強法は1周目に正解したものは基本的には解きません。あらかた全部覚えたな、と判断した時に時間があればようやくもう1周しても良いですね。そんなレベルです。
そのため、復習スピードがどんどん速くなります。
反面、「あやふやな知識だが正解した」ものまで復習対象から外れてしまうので、緻密な知識の習得までは保証されません。
なお、このデメリットは、「あやふやな知識だったな」と感じた問題についても、自分に対し鬼になって正の字チェックを入れれば解消されます。これは非常に勇気がいることですが・・・笑
そのため、万人にオススメしきれる勉強法ではないかもしれませんが、私のように半年以内で受験がある!というような、試験まで時間がない方にはオススメな勉強法です。
メリット:最も速く復習できる。
デメリット:自分次第、試験までの時間次第だが1度も間違わなかったものの復習はほぼなされない。
効率的な復習方法のまとめ
以上、4つの復習方法をまとめてみました。
- 愚直
- 応用愚直
- ライトナーシステム
- 正の字チェック法
私は、今は基本的には応用愚直法で、切羽詰まった時やモチベが低い勉強に対しては正の字チェックでの復習方法を用いることにしてますね。
色々まとめはしたんですが、
ライトナーシステムなど、効率を追求し、凝った復習方法は、それだけ手間がかかってメンドクサイ。
つまり、時間が勿体ないんですよね。
その手間があったら、思考停止してチェックできる愚直な方法か、間違ったもののみを簡単にチェックできる正の字チェック等で復習しちゃった方が早くね?楽じゃね?と思ってしまうんですね。
なお、回転スピードの重要性はこちらの記事でも紹介したように、河野さんも仰っていますね。
書評|東大医学部も司法試験も合格!河野玄斗さんのシンプルな勉強法
もちろん、これは個人的な考えなので、各々自分に合った復習方法・自分が効率的に復習できる勉強方法を用いると良いでしょう。自分の天秤にかけると私とは異なる方法に落ち着くこともあるでしょうし。
あくまで復習方法はツールなので、うまく使いこなしてみてくださいね。
それぞれメリット、デメリットがあるので対象とする勉強に合わせてうまく使ってみると良いと思います。
それでは、勉強頑張りましょう!