ICL手術をご存知でしょうか。
ICLは(Implantable Collamer Lens)の略で、目の中にコンタクトを埋め込み、視力を上方矯正する技術です。
そういったことから、眼内レンズ、眼内コンタクト、永久コンタクトとも言われています。
レーシックと比べて、2点の大きなメリットがあるようです。
1つは、角膜を削らないというメリットがあります。
2つめには、手術で埋め込んだコンタクトを摘出することで元に戻したくなったら戻せるという大きなメリット≒違いがあります。
可逆性がある
AKBの指原莉乃さんも手術したそうです。
実は先日神戸神奈川アイクリニックさんにて「ICL」という手術をしました!朝起きた瞬間から目が見えて、朝甘えてくる飼い猫の姿を見たときに泣きそうになりました😢それだけでやってよかったと😭あとはドライアイ、ひどい充血が全くなくなった!コンタクトがあってなかったからなんだなあと🤔 pic.twitter.com/YWEI7uDUGO
— 指原 莉乃 (@345__chan) 2018年3月7日
ところで、この手術、目を切開してその隙間から極小のコンタクトを入れるらしいです・・・!
めちゃくちゃ怖くないですか?というか、痛くないのかな?どうやるのかな?と
色々気になりますよね。
今回は、私の友人で、ICL手術を経験した人に体験談を聞いたのでまとめました。
ICL手術を受けようかどうか迷っている人がいたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
以下、本人からの引用文章になります。
目次
ICL手術に至った動機
メガネが絶望的に似合わない。
なぜなら、ド近眼(両目とも0.09!)で、近眼専用のメガネをかけると目が小さく見えてしまう。
それが本当に嫌だった。
そこで、ワンデーコンタクトを使うようになるも、毎日、常にPCを見ているデスクワーク。
夕方以降の目の違和感、乾きが尋常じゃない。
そんなわけで、3年前にオルソケラトロジーをはじめる。
オルソケラトロジーは、夜、特殊なデザインのハードレンズを付けて寝ることで、次の日の昼間だけ裸眼で見えるレベルに視力が回復する視力矯正方法。
ただし、癖付が大事なので寝る時は必ずレンズをしなきゃいけないし、寝てる間にレンズがずれたりすると視力が思うように出なかったりした。
昼間裸眼で過ごせるのはよかったけど、ハードレンズの管理などが全体的に面倒だった。
そして先日(半年前)、流しにオルソケラトロジーレンズを片方流してしまい行方不明に。
その瞬間、「私はもうオルソは嫌だ!!!」と思い半ばヤケクソでICLの無料診断に電話した。
そしたら、オルソケラトロジーをやっている場合は目が元に戻るまで3ヶ月診断受けられません。と告げられる。
で、3カ月経ち、無料診断へ。

ICL手術前の無料診断
ICLを受けられるかの検査。ネットか電話で予約できる。
ソフトレンズ使ってる人は検査の3日前からレンズをつけられないから注意する。
さっきも書いたけど、オルソケラトロジーをやってる場合はやめてから3ヶ月たたないと検査できないらしいので注意。
初めにタブレットで手術の説明を見る。レーシックとかほかの手術の説明もあって違いとかが分かるからいいと思った。
専用の目薬をさすなどして、一通り目の検査を受けて、数値的に手術が可能との診断。
そのあと費用の説明を受ける。
この時点で受けますと言うと、支払いの手続きに入っていく。
総額60万!レンズ代20万円が先払いで、残り(40万)はローン払いが可能。近視が酷い人はもっと高くなる(80万くらい)らしい。
私はローンを組んだ(24回払いで利子無料?キャンペーンやってたからそれにした)。
先ほど、手術可能かどうかの検査の際に瞳孔を開く目薬をさされてて、目が見えづらい中で書類を書いていった(これについては事前の電話で説明があるから、見えない中で資料書くのは了承済み)。
ローン会社と電話してローンも手続き完了して、手術の予約して終了。
手術日は、レンズが届くのが2週間後くらいになるからそのあたりで予約した。
手術日を変える時は1週間前には連絡してくれと言われる。
手術の前は特にコンタクトの制約とかはなくて、当日だけは外してきてくれと言われる。
ICLの手術当日
まず同意書を記入させられる。
また、別室でローンの書類に押印した。
なぜか、ここで貧血起こしてふらふらっとしてしまうと、ついてくれる看護師さんが休ませてくれた。当日、緊張でめまいを起こしたり泣く人もいるらしい。わたしは単に睡眠不足なだけだと思うが。しばらくしたら体調が戻った。
手術室前の休憩スペースで、点眼タイム
8回点眼、5分おきで40分くらいかかった。
いよいよ手術室へ。
まずは術前目の状態確認(診察)
手術開始(片目ずつ全部で30分くらい)
以下の流れで行われた。
①目の洗浄(めちゃくちゃ染みる)
②目の固定(シールを貼って目を固定する→なんか器具を嵌められて目が閉じなくなる)
③光を当てられる(めっちゃ眩しい、まっすぐ前を見てと言われたけどだんだんどこを見ているのかわからなくなってくる)
④多分、ここでレンズを入れる穴を開けられた(視界が青とピンクの光とぐちゃぐちゃーって見える怖かった 痛みはない)
⑤レンズを入れますと言われる(途中目を押される感じがある 痛くはない)
⑥目を洗って、多分目薬をさされた
これが片目の流れ。もう片目も全く同じ。
ICL手術後
術後は以下の流れ。
術後目の状態確認(診察)
休憩タイム(30分)
リクライニングチェアで目を閉じてる
目の検査(光を見て風が出るやつ)
先生の検診(光を当てて目を見た)
→帰宅
以上が手術の一連の流れだった。
ICL手術の結果|見え方について
ICL手術当日
病院を出た時からもう目が見えている
保護メガネ(外に出る時だけつけろって言われる)してるから、ついついメガネで見えてると勘違いする
保護メガネは花粉症対策メガネみたいなやつ
ICL手術翌日
普通に目がいい。起きた瞬間から目が見える
検診で視力検査(ランドルト環)する。
両目とも1.5(手術前の検査では0.09だった)。
感動。
初めは何かと思ったけど、先生に聞いたところ手術後必ず見えるようになるとのこと。
初めはなんだこれ?と思ったし微妙に邪魔だなと思ったけど、一瞬見える程度だし最近は気にならない。
ICL手術から1週間後
目の違和感もほとんどなくて目が悪かったことを忘れる。
コンタクトを入れてる時みたいな乾きも感じないし何より手入れとか何も考えなくていい。そのまま眠れる、起きても見える。
1週間後検診でも両目とも1.5をキープ。
1週間検診では瞳孔を開く目薬をさしての検査で、帰りは目が久しぶりに見えなくなった。(これは数時間経つと元に戻る)
ICL手術から1ヶ月後
1ヶ月後検診少し前から、右目だけ多少の見えづらさを感じる。
1ヶ月後検診での視力も両目とも1.5。
ただ、ランドルト環(視力検査)の見え方がやはり右の方が若干見えづらく感じたので、診察で先生に相談。
タイミングで少し見えづらい時もあるらしい。
数値上は1週間検診と差もないし、視力検査も1.5出ているので心配はないとのこと。
ICL手術後の目の画像
※プライバシー保護、および虹彩認識対策などの観点から、
- 形状がわかりにくい接写で
- 黒目に若干のモザイク処理をかけて
- 片目のみ
載せています。(手術によりメスを入れた部分は白目らしいです。こっちはモザイク処理なし。)
あと、あんまりいるかわかりませんが、目の画像が苦手な方は一応閲覧注意?です。
翌日

3日後

8日後

1.5ヵ月後

事前に医師から、「切開する関係で白目に血豆みたいなのができる」と言われていた。
でも、私は全くできなかった。
ICL手術を受けたことによる変化
とにかく煩わしさがない。
ICLの前にやっていたオルソケラトロジーはとにかく手間がかかってその上見えない時もあってストレスが高かった。
ソフトレンズにしても、やっぱり目の乾きが酷くて、パソコン仕事のせいもあるけど、夜になると目に張り付く感じがどうしてもあってストレスだった。
ワンデー使ってたけど、やっぱり夜必ず外さなきゃとか朝つけるまでは見えないとか、小さなことだけどそういうのがなくなったのが思ってるより大きい。
見え方も綺麗。小学生のときからメガネかけてたから裸眼の見え方ってもう覚えてないけど、ソフトレンズつけてる時とかと見え方は変わらない。
ICL手術を受けたことによる感想
やってよかった。
繰り返しになるけど、とにかく煩わしさがないのが良い。
それから、角膜を削らないというのがやっぱり安心感が大きい。
手術も痛くないし早かったし。
ただ、値段が高いから人に勧めるかというと…
そのうちレーシックくらいに値段が下がると思うからそうしたらみんなやるといいと思った。
レーシック手術について|ICLとの比較
視力矯正を選ぶ上でレーシックは嫌だと思ってた。
角膜を削るって言うのがどうしても納得できなくて。
オルソケラトロジーを選んだときはまだICLが出たての頃で、イマイチ信ぴょう性がなくて、でもレーシックは嫌だったからオルソケラトロジーを選んだけど、オルソをやめようと思った時もレーシックは選択肢になかった。
将来目が悪くなったり病気になったりした時に、角膜を削っているって言うのはハンデになると思ったから。
ICL手術をする際の病院選び|新宿近視クリニック
新宿近視クリニックで受けた。これはもともとオルソケラトロジーでお世話になっていた病院だからというのが大きい。
病院の雰囲気がわかっているし、これまで通っている中では先生達の対応も問題ないって思っていたし。
本田さんがレーシックを受けた病院で有名だけど、そういう有名人が公表してるってことはそこそこ信用がおけると思っている。
値段も安めだし、一応受ける前にネットで口コミを調べたりしたけど悪くなかったし。
以上、体験記を頂きました。
思いのほか痛みも、デメリットもなさそうですね。
やはり価格が高いというデメリットが強いですが、
それ以上に視力が上がること、手術に可逆性があること、手術に痛みが伴わないことというメリットは魅力的ですね。
私はそこまで目が悪くないので、視力の悩みはありませんが、目の酷使や老化による近視が進んで、困ったらぜひやってみたいと思いました。
お悩みの方がこれを読んで手術をやるかどうかの一助となれば幸いです。
