超エリートもこんなもん?『BCGが読む経営の論点2018』レビュー

BCGが読む 経営の論点2018




こんにちは。東大院生ブロガーのミナトです。

先日経営戦略について学ぼうと書店を巡っていたら、そのコーナーに面白そうな本を発見したので読んでレビュー記事を書きます。

タイトルは『BCGが読む 経営の論点2018』。

 

 

BCGといえば

ボストン コンサルティング グループ (The Boston Consulting Group) は、1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンらによって設立された、アメリカ合衆国に本社を置くコンサルティング会社である。略称はBCG。

世界50ヶ国90拠点以上にオフィスを展開し、16,000名のスタッフを擁する、グローバルな戦略系コンサルティングファームとして知られる。世界的企業上位500社の3分の2がBCGのクライアントとなっており、マッキンゼー・アンド・カンパニーと双璧をなす。「経験曲線」や「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント (PPM)」といった経営コンセプトの開発も手掛ける。

1966年、ボストンに次ぐ世界2番目の拠点として日本法人を東京に開設。千代田区紀尾井町のニューオータニガーデンコートにオフィスを構える。 なお、ハーバード・ビジネス・スクールのベーカー・スカラー(成績上位5%の学生に与えられるタイトル)の日本人受賞者は現在5名であるが、内4名はBCG関係者である(堀紘一、名和高司、御立尚資、岩瀬大輔の4氏)。

 

 

私の幼稚な認識では、ボストンに本社がある=エリートです。

世界で最も権威あるコンサルティング企業ランキングではマッキンゼーに次いで世界2位だそうです。

そんな会社に勤める日本人が書いた経営の論点・・・面白そうだなと思い手に取ってみたのです。

 

本書の特徴

BCGにて一定のポジションを有する日本人が近年〜直近問題となっている経営上の論点となりうるものをピックアップし、コメントしている形をとっています。

よく言えば簡単な論文集、学術雑誌のコラム悪く言えば個人のエッセイ集です。

 

少子高齢化やデジタルマーケティングなど既に取り沙汰されているテーマから、AI・ブロックチェーンなど最新の興味深いテーマ論など種々13テーマが取り上げられていました。




 

内容レビュー

学者でもない1人が1論点について述べる論文集のような形式をとっているためか、その文章は良くも悪くも書き手の知性、知識に大きく依存していますね。

つまり、人によってムラがあります。

どの書き手も、学部が最低でも慶応大卒で、東大も多くや中にはケンブリッジ大出身者までおり、経歴には申し分ありません。しかし、彼らの能力にムラがあることは文章を読んでいて否定できませんでした。(MBAは傑出した人はいなかったかも)

私も院での周りの人間を見れば当然と言えば当然なんですが、超エリート街道を走る人でも経済的な知見はピンキリなのかなということに改めて気付かされましたね。

 

ムラがあるというのは、勿論論点について素晴らしい分析と提案をしているなと思える人もいれば、あんまり…な文章の人もいるというだけにとどまりません。

それだけでなく、言ってることはともかく、横文字だらけだったり、レイアウトが個人的に合わなかったりで、単純に読み辛いと思うような人もいるということです。

あまりあげつらって批判するのもアレなのですが、ひとつ例にとって言うと、特にブロックチェーンの話は酷かったです。

勃興したてのテーマで、出版が11月だったせいもあるのか、概説と「べき論」に留まっており、また、そのべき論もイマイチで、なぜそうすべきなのかイマイチ説得力を感じませんでした。

感覚的にはわかるけども…という感じ。

 

とはいえ、タイトルが「論点2018」であり、私見の説得力はさておきとりあえず論点を挙げた時点で本の目的は達成されていることになっているのでしょう。

その点タイトルには偽りはないですかね。

経営上ぶつかる最新論点に触れたい人や好奇心のある人はパラパラと読んでおいて損は無いと思います。

 

パラパラと読むには読み応えがある一方で、腰を据えて読むには物足りなさを感じる1冊。想定される読者が謎なので評価するならシビアなものになりますね。