こんにちは。現役時代は古文は基本満点でした!早大OBのミナトです。
本当にオススメできる古文単語3冊を紹介
特徴を解説しているので、適切な単語帳を選択できる
古文の点数が伸び悩んでいる方のパターンは、大きく分けて3種類あります。
- 古文単語の暗記量が足りない
- 文法の暗記量が足りない
- 読解力が足りない
です。
ただ、私が受験生の相談を受けた経験上、多くの人は古文単語の暗記量が欠けている場合がほとんどです。
これには、例のごとく、巷に古文単語帳が溢れかえっており、かえって受験生が何を使えばいいのか混乱しているせいではないのかと思いました。
そこで、本記事では受験期に古文が得意だった私が直接書店に赴き、本を精査してオススメできると思ったものを紹介していきます。
読んで見て覚える古文単語315
古文単語に限りませんが、何か未知のものを暗記しようとなると、単調な作業に嫌気がさしてしまいがちです。
この単語帳ではイラストや解説が充実しているので、単調になりにくい上に、理解を伴った暗記ができます。

英単語でいえば、英単語の記事で紹介した「鉄壁」に近いでしょうか。
究極の英単語帳はこれだ!受験生が合格する参考書5冊を完全比較
また、いきなり600単語等の比較的多い単語帳をイチから暗記しようとするとモチベ的にも効率的にも不安があります。まずはやさしいこの単語帳で少しずつ語彙を増やしていきましょう。
ただ、古文を得意教科にするには300単語程度では全く足りないです。同シリーズの古文攻略76と合わせれば多少は補えますが、いずれにしても、別の量的に勝る単語帳に進むことは必須だと覚えておいてください。
古文単語に親しみの無い初心者がこの本を1冊目にして、全て暗記したらもっと単語数のある参考書に移行していく、という使い方が理想的でしょう。
古文単語ゴロゴ
- 時間の無い人
- 300~400単語は覚えていて、そこから語彙を増やしたいorどうしても覚えられない単語がある人
この単語帳、本記事で紹介する中ではダントツの覚えやすさを誇ります。
私も一部の単語を覚えるために使っていました。受験から既に長いこと経ちますが未だに覚えている単語が結構あります。
この本の長所は、全ての単語にゴロとイラストがあるところですね。イラストと一緒ならより覚えやすいです。
ちなみにこのイラスト、ちょっと青少年には刺激的なものも多く、若干煩悩を抱えながらも覚えられる優れものです。笑

更に単語数も申し分ないですが、デメリットもあります。
全ての単語をゴロで覚えてしまうと、文章読解でどうしてもいちいちゴロがチラついてしまうんですね。また、のちのち別の意味を覚える時に苦労する気がします。
古文単語にはそこまで多義語があるわけでもないので後者はそこまで問題でもないかもしれませんが、時間制限のある文章読解でゴロを思い出しているのは効率的ではないと思います。
最後の手段的に用いるのがおすすめです。
実践トレーニング古文単語600
- 最難関大を目指す人
- 古文の点数を安定させたい人
語彙・理解・問題演習全てがこの1冊で補える最高の1冊です。私は受験生時代これを使っていました。
古文単語があり、簡単な日本語に訳させる演習問題がついています。
演習形式で古文単語を覚える、というものなのですが、めちゃくちゃ定着します。
600単語分の古文を読まされるので、これ1冊で古文単語、古典文法、古文読解の全てができる、ということになります。
私は、この単語帳の前に他の単語帳を用いていて、300単語くらいは知っていたので、大体1か月半くらいで覚えきった記憶がありますが、全て覚える頃には早稲田の国語も満点レベルに達していました。
このように最高ですが、絶版です。私の時も絶版だったのでポチった気がします。
現在出版されているもので似ているものに文脈から理解する新読解古文単語と標準古文単語 650 (完全征服 21)があります。
しかし、前者は単語数に劣り、後者は使いやすさに劣ると感じました。
後者の「標準~」なら代替手段になりえますが、人を選ぶでしょう。
古文でアドバンテージを取りたいというなら、ぜひAmazon等を使ってでも本書を手に入れてもらいたいです。使ったら凄さがわかります。(どうせ中古1円とかですしどうでしょう・・・?笑)
オススメしない古文単語帳
FORMULA600
東進の参考書は1問1答をはじめ良いものが増えてきている印象ですが、FORMULA600はよくないです。
単語数が多いだけであまり実践的でなく、紙質も書き込みにくいやつでした。
一流声優の感情ある読みを収録!と謳っていますが、古文にリスニングはありませんし、発音も必要ありません。読めればいいのでCDは不要です。
声優(クリリンとブルマの人)にお金をかけすぎたのかな、という出来です。
古文単語帳まとめ
受験としての古文の難易度は変わらないはずなのに、古文単語帳はなぜか単語数の縮小傾向にあるようです。
書店では収録単語数300~400の単語帳ばかり目に付きましたが、その程度の語彙だとMARCHレベルも怪しいのではないでしょうか。
難関大で古文の点数を安定させるためにはやはり600語前後は必須です。それも、ただ収録数が多いものでなく、実践的なものがいいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
紹介した古文単語帳をうまく使って、ぜひ古文を得意科目にしてください。
それでは、勉強がんばってください。